【壊れない作業道シリーズ①】森林作業道の基本|自伐型林業の道づくり

【壊れない作業道シリーズ】

① 基本
② 木組み
③ 排水
④ ヘアピンカーブ
⑤ 洗い越し
⑥ 抜根
⑦ ルート選定


自伐型林業では、森を守りながら長く使い続けるために
「壊れない作業道」 をつくることをとても大切にしています。

作業道は、単なる林業のための道ではありません。
森を傷つける道にも、森を守る道にもなります。

私たちは、山の地形を活かし、環境への負荷を最小限に抑えた
持続可能な道づくりを目指しています。

壊れない作業道とは?

壊れない作業道とは、豪雨や長年の使用でも崩れにくく、
森の環境を壊さずに長く使い続けられる作業道のことです。

一般的な林業では大型機械が入る広い道をつくることがありますが、
自伐型林業では 地形に沿った細い作業道 をつくります。

これにより

・山の土を大きく削らない
・土砂崩れを防ぐ
・森の環境を守る

といった効果があります。

壊れない道づくりの3つのポイント

① 地形に沿って道を通す

壊れない道づくりで最も大切なのは、
山の形に逆らわないことです。

急な直線道路ではなく、
地形に沿ってゆるやかにカーブさせながら道を通します。

これにより

・雨水が集中しない
・土が流れにくい
・崩壊を防げる

という効果があります。

② 道幅を広げすぎない

自伐型林業では、作業道の幅を
2〜2.5m程度に抑えることが一般的です。

幅を広くすると

・切土や盛土が増える
・斜面が不安定になる
・崩れやすくなる

ため、必要最小限の幅でつくることが重要です。

③ 水の流れをコントロールする

作業道が壊れる最大の原因は です。

そのため、道づくりでは

・水の逃げ道をつくる
・水をためない
・路面に流れを集中させない

といった工夫をします。

適切な排水を行うことで、
道は長く安定して使うことができます。

壊れない道は森を守る

壊れない作業道は、林業の効率だけでなく
森の環境を守る役割も果たします。

道が安定していれば

・土砂災害を防ぐ
・森林の土壌を守る
・長く森を管理できる

という大きなメリットがあります。

私たちは、作業道を単なる「道」ではなく
森を守るための大切なインフラだと考えています。

安芸太田町での取り組み

安芸太田町は、町の約9割を森林が占める地域です。

私たちはこの豊かな森林を未来へ引き継ぐため、
自伐型林業の考え方をもとに

・壊れない作業道の整備
・長伐期多間伐による森林整備
・地域の担い手育成

などに取り組んでいます。

森を守りながら活かす林業を、
これからも地域とともに進めていきます。

まとめ

壊れない道づくりは、
森を守りながら林業を続けていくための基盤です。

自伐型林業では

・地形に沿う道
・幅を広げすぎない
・水をコントロールする

という基本を大切にしています。

森を未来へつなぐために、
私たちはこれからも 壊れない道づくり を続けていきます。

事務局 久保谷

関連記事:壊れない作業道シリーズ

① 森林作業道の基本|自伐型林業の道づくり

② 岩を避ける木組み工法|自伐型林業の現場施工

③ 作業道排水の基本|壊れない道づくりの考え方

④ ヘアピンカーブ施工|急傾斜地で壊れない道をつくる技術

⑤ 洗い越し施工|壊れない作業道の排水技術

⑥ 抜根技術|根の性質を読むことで作業効率は劇的に変わる

⑦ ルート選定|壊れるかどうかは8割ここで決まる

山林をお持ちの方へ

・壊れない作業道は、山の価値を大きく左右します。
・作業道づくり・森林整備のご相談を受け付けています。

林業を始めたい方へ

・作業道づくりの見学・研修を開催しています。
・初心者の方でも参加可能です。