【山の木を活かす③】コナラとヤマザクラで炭を焼く|支障木を「木炭」という資源に変える

森林作業道を開設していると、
ルート上に生えている広葉樹を支障木として伐採することがあります。

今回伐採したのは、ヤマザクラとコナラです。

原木を約2mに玉切りし、
作業道を利用して軽トラックで炭窯のある場所まで搬出しました。

搬出した原木は、全部で約6㎥になります。

軽トラックでは何度も往復が必要になる量であり、
作業道があるからこそ搬出できた資源です。

支障木は、搬出手段がなければ林内に残されることも少なくありません。

しかし、壊れない作業道があることで軽トラックによる搬出が可能となり、
これまで利用が難しかった曲がり材や小径木にも新たな価値が生まれます。


コナラは古くから親しまれてきた炭の原木

コナラは日本の里山を代表する落葉広葉樹です。

木が硬く比重が高いため、炭にすると火持ちが良く、
安定した火力が得られます。

そのため、古くから木炭の代表的な原木として利用されてきました。

また、コナラは炭材だけではなく、
シイタケ栽培用のホダ木や薪、
家具・建築材など、用途の広い樹種でもあります。。


ヤマザクラも良質な炭になる

ヤマザクラも炭材として優れた樹種です。

比較的緻密な炭になりやすく、
火付きと火持ちのバランスに優れています。

ヤマザクラは木目が美しいため、
良材は家具や内装材として利用されますが、
今回のような曲がり材や小径木でも、
炭の原木として十分に価値を生み出すことができます。


木の特徴を見極め、最適な形で活かす

搬出した原木は炭窯へ投入し、
数日かけてゆっくりと炭化させていきます。

炭焼きは単に木を燃やす作業ではありません。

窯の温度や煙の色、排気の状態を見ながら空気量を調整し、
木の成分を少しずつ炭へ変えていく、
経験と技術が求められる仕事です。

木にはそれぞれ適した使い道があります。

製材に向く木、ホダ木に向く木、薪に向く木。
そして、曲がり材や小径木でも炭として活かせる木があります。

大切なのは、木の特徴を見極め、
その木に最も適した使い方を考えることです。


今回の炭焼きも、
作業道整備の過程で生まれたコナラやヤマザクラを、
木炭という新たな価値へ変える取り組みの一つです。

山には、用途のない木はありません。

製材になる木、ホダ木になる木、薪になる木、そして炭になる木。

一本一本の木の特徴を見極め、
最も適した形で活かしていく。

それが、私たちが大切にしている
「山の木を活かす」という考え方です。

事務局 久保谷


山の木を活かすシリーズ

① 製材編|コナラを板材として活かす
② ホダ木編|コナラをシイタケ原木として活かす
③ 炭焼き編|コナラとヤマザクラを木炭として活かす

同じ一本の木でも、太さや形、品質によって活かし方は変わります。

私たちは、山で育った木をできる限り無駄なく活かし、
森の価値を未来へつないでいきたいと考えています。

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