【山の木を活かす②】一本のコナラを最後まで使い切る|支障木から生まれる原木シイタケ

山で木を伐ると、
「支障木だから仕方ない」
「切ったら山に置いておく」

そんな場面も少なくありません。

しかし、私たちは、
できる限り一本の木を最後まで使い切ることを大切にしています。

今回活用したのは、
森林作業道の施工に支障となっていたコナラ。

この木は、
シイタケを育てる「ホダ木」になりました。

支障木だったコナラを山から搬出する

森林作業道の施工に支障となっていたコナラを伐採し、
約1mの長さに玉切りしました。

玉切りしたコナラは森林作業道を利用して林内作業車で搬出し、
その後、軽トラックへ積み替えて作業小屋まで運搬しました。

森林作業道は、
市場に出荷する木材を搬出するためだけの道ではありません。

これまで山に残されていた広葉樹や小径木、支障木なども
無理なく搬出できるようになり、
これまで活用できなかった山の資源に新たな価値を生み出します。

今回のコナラも、
作業道があったからこそホダ木として活用することができました。


コナラはシイタケ栽培に最も適した木の一つ

コナラは、日本の里山を代表する落葉広葉樹です。

萌芽更新する力が強く、
昔から薪炭林として人々の暮らしを支えてきました。

建築材や家具材、火持ちの良い薪として利用されるほか、
原木シイタケ栽培に最も適した樹種の一つとしても知られています。

材が緻密で適度な硬さを持ち、
水分を保持しやすいため、
シイタケ菌がゆっくりと材の内部へ広がります。

そのため菌の寿命が長く、
数年にわたり安定してシイタケを発生させることができます。


約40本を植菌し、30本が地域へ

今回搬出したコナラのうち、
約40本にシイタケ菌を植菌しました。

その後、急遽ホダ木を希望される方がおられたため、
約30本を地域の方へ販売しました。

森林作業道の支障木として伐採された一本のコナラが、
今度は原木シイタケを育てるホダ木として地域へ渡っていきました。

山の木が形を変えながら地域で使われ続けていくことも、
森林資源を活かす大切な価値の一つだと考えています。


一本の木には、いくつもの使い道がある

山には、まだ十分に活用されていない木が数多くあります。

その木の特徴を見極め、
最も適した形で活かしていくことは、
山の価値を高めるだけでなく、
地域の暮らしへ森林資源を循環させることにもつながります。

私たちはこれからも、
一本の木を最後まで使い切るという視点を大切にしながら、
山の資源を丁寧に活かしていきたいと考えています。

事務局 久保谷

「山の木を活かす」シリーズでは、
これからも一本の木が持つさまざまな価値と、
その活かし方を現場からお伝えしていきます。

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