【活動報告】橋本忠久氏の指導で施業予定地を踏査|地形を読み、作業道のルートを確認
橋本忠久氏の指導で、施業予定地を踏査しました
10月7日、当会で今後施業を予定している山林で、森林作業道のルートを検討するための「踏査」を行いました。
当会の社員5名が参加し、徳島県那賀町で自伐型林業を実践し、各地で作業道づくりの指導を行っている橋本忠久氏にご指導いただきました。
今回の目的は、施業地を実際に歩き、地形や水の動き、傾斜、土質などを確認しながら、作業道を通す無理のないルートを探すことです。
事前調査で熊と遭遇
一昨日に行った事前調査では、施業地内で熊と遭遇しました。
当日は入山前に、熊対策として熊おどし用の爆竹を打ち上げ、周囲に人が入ることを知らせてから踏査を始めました。
また、参加者2名が熊対策スプレーを携帯し、万一に備えました。山に入る際は、作業内容だけでなく、野生動物への備えも欠かせません。


地図・境界・地形を確認しながら、入口からルートを考える
踏査の前には、事前に確認していた境界と地図、現地の地形を見比べながら、入口からどのようにルートをつないでいくかを考えました。

作業道は、地図上で線を引くだけでは決められません。実際に歩いてみると、地形図だけでは分かりにくい斜面の起伏や、谷の形、立木の状況などが見えてきます。
国土地理院地図、境界の情報、GPSアプリも活用しながら、現地の地形を一つずつ確認しました。

山を歩き、目印を付けながらルートを確認
踏査では、山の形や傾斜を見ながら、作業道を通す候補となる場所にテープで目印を付けて進みました。
また、ルートを選定する際には、地形だけでなく、残す木にも目を配りました。
タムシバ、コナラ、アカマツなど、将来も残したい状態のよい木は、できるだけ影響を避けられるように確認しながら進みました。
作業道を通すことだけを目的にするのではなく、地形に無理のない線を探しながら、残したい木を活かせるルートを考えることも、これからの森づくりにつながります。

途中では、いったん振り返って手前に付けた目印を確認し、ルートが急になりすぎていないか、地形に無理なく沿っているかを皆で話し合いました。

作業道は、目的地へ最短距離で向かうことよりも、地形や水の動きに逆らわず、長く使い続けられるルートを選ぶことが大切です。
既存の記事「壊れない作業道シリーズ③ ルート選定」でも紹介しているように、地形・水・土質・勾配を見ながら、現地で無理のない線を探していきます。
山頂で、全体のルートを最終確認
山頂に到達した後は、地図とGPSで現在地を確認し、入口から付けてきた目印の位置や、ルート全体のつながりを確認しました。

今回の踏査では、地形を見ながら入口から山頂までルートを検討し、結果としておよそ600mのラインに目印を付けることができました。
バックホーで掘り始める前に、実際に山を歩き、地形を読み、皆で確認する。この時間が、その後の施工のしやすさや、作業道を長く使い続けられるかどうかにつながります。
今後は、今回確認したルートを基に、必要な確認を行いながら施業を進めていきます。

