2026年度、一般社団法人安芸太田町自伐型林業を推進する会は、安芸太田町から「自伐型林業普及促進業務」を受託し、担い手育成、施業地確保、モデル林整備を一体的に進めています。

自伐型林業は、山の状態を見ながら繰り返し手入れを行い、木を活かし、次の世代へ森をつないでいく仕事です。

研修や施業地見学会を通じて、自伐型林業の考え方と技術を伝えるとともに、山林所有者からの相談を受け、地域で森林管理を続けられる仕組みづくりに取り組んでいます。

※本ページは、2026年10月17日現在の活動状況です。年度内の研修・施業・相談対応の進捗に応じて、随時更新します。

2026年度の活動状況

  • 施業地見学会:2回開催
  • 7月26日施業地見学会:21名参加
  • 8月22日施業地見学会:16名参加
  • チェーンソー取扱特別教育:10月3日・4日・10日に14名が参加
  • 山林の現地確認:10件
  • 施業地候補の整理:3件
  • モデル林として活用する施業地の決定:2か所
  • 安芸太田町内で施工した森林作業道:計650m

施業地見学会を開催しました

7月26日 施業地見学会 21名参加

7月26日、安芸太田町内の施業地で、自伐型林業の施業地見学会を開催しました。

当日は21名の皆さまにご参加いただき、実際の森林を歩きながら、自伐型林業による森づくり、森林作業道の考え方、間伐、木材の搬出などについて紹介しました。

山の状態や地形を見ながら、どのように作業道を配置し、どのように森林の手入れを続けていくのかを、現場で確かめていただく機会となりました。

安芸太田町内の施業地で、森林作業道で説明を聞く見学会参加者
7月26日の施業地見学会。実際の森林作業道を歩きながら、森づくりの考え方を紹介しました。

8月22日 施業地見学会 16名参加

8月22日には、今年度2回目となる施業地見学会を開催し、16名の皆さまにご参加いただきました。

森林作業道、間伐、伐った木の活かし方などを見ながら、自伐型林業が目指す長期的な森林管理について紹介しました。

見学会は、完成した作業道を見るだけの場ではありません。実際の山を歩き、森林の状態を知り、これからどのように手入れを続けていくのかを考える場です。

安芸太田町内の森林で、作業道と周囲の林を見ながら説明を聞く見学会参加者
8月22日の施業地見学会。森林作業道や間伐の考え方を、現場で確認しました。

自伐型林業研修を進めています

チェーンソー取扱特別教育

10月3日・4日・10日、チェーンソー取扱特別教育を実施し、14名が参加しました。

伐木作業の基礎、チェーンソーの構造や点検・整備、安全な操作方法、受け口・追い口、小径木の伐倒、かかり木の処理、造材などについて、座学と実技を通して学びました。

安芸太田町内の研修地で、講師の指導を受けながらチェーンソーの実技を学ぶ受講者
10月4日に行ったチェーンソー取扱特別教育の実技。安全な操作と作業手順を、講師の指導のもとで学びました。

今後予定している研修

今年度は、見学会や現在実施中のチェーンソー取扱特別教育に加え、以下の研修を予定しています。

  • 10月24日・25日 作業道研修 初級
  • 11月8日・9日 作業道研修 中級 路線選定・踏査
  • 11月21日・22日 伐倒・造材・搬出研修
  • 12月5日・6日 作業道研修 中級 木組み・ヘアピン・排水

森林作業道づくり、伐倒、造材、搬出までを段階的に学び、実際の山で安全に作業するための知識と技術を身につけていきます。

山林所有者の相談と施業地確保

山林を所有していても、

「どこにあるのか十分に分からない」
「手入れが必要なのか判断できない」
「今後、誰が管理していくのか不安がある」

といった悩みを抱えている方は少なくありません。

当会では、安芸太田町内の山林所有者からの相談を受け、必要に応じて現地確認を行い、山の状態や今後の管理について一緒に考えています。

2026年度は、10件の現地確認を行い、施業地候補を3件整理しました。

相談内容や山林の所在地、所有者の情報は公開せず、一件ごとの状況や意向を大切にしながら対応しています。

モデル林整備と森林作業道づくり

今年度は、研修や見学会、今後の普及活動に活用するモデル林として、2か所の施業地を決定しました。

モデル林は、単に作業を行う場所ではありません。実際の森林で、作業道づくり、間伐、木材利用、森林の変化を見てもらいながら、自伐型林業による森づくりを伝えていく場です。

また、安芸太田町内で計650mの森林作業道を施工しました。

森林作業道は、木材を搬出するためだけの道ではありません。森に繰り返し入り、間伐や点検、補修を続けるための基盤です。

私たちは、地形・土・水の状態を見ながら、必要最小限の土工と分散排水を大切にし、壊れにくく、長く使い続けられる作業道づくりに取り組んでいます。

安芸太田町内の森林で、地形に沿って整備された幅の狭い森林作業道
地形や水の流れを読みながら、森林を育て続けるための作業道を整備しています。

活動を記録し、次の森づくりへつなぐ

当会では、研修や施業地見学会だけでなく、森林作業道づくり、木材の活用、森と関わる人の歩みを、ホームページで継続して紹介しています。

現場で実践していることを記録し、写真や図解とともに公開することで、自伐型林業を初めて知る方、山林の管理を考えている方、技術を学びたい方に、活動の内容を分かりやすく伝えていきます。

これからに向けて

森林を育てる仕事は、一度の研修や一度の施業で終わるものではありません。

山の状態を確かめ、必要な手入れを続け、木を活かし、次に関わる人へつないでいく。その積み重ねが、安芸太田町の森林を守り育てることにつながります。

これからも、担い手育成、山林所有者への相談対応、施業地確保、モデル林整備を進めながら、地域で森林管理を続けられる仕組みづくりに取り組んでいきます。

山林の管理について相談したい方、自伐型林業や森林作業道づくりを学びたい方は、お気軽にお問い合わせください。