
「山を相続したけれど、どう管理したらよいか分からない」
「手入れが必要なのか、自分では判断できない」
「山の場所や境界も、はっきり分からない」
「これから先、子や孫へどう引き継げばよいのだろう」
安芸太田町で山林をお持ちの方から、このような相談をいただくことがあります。
山林は、場所や樹種、林齢、これまでの手入れによって、一つひとつ状態が異なります。
すぐに伐採や整備をする必要があるとは限りません。
まず大切なのは、今の山がどのような状態なのかを知り、これからどのように管理していくかを考えることです。
一般社団法人安芸太田町自伐型林業を推進する会では、安芸太田町の山林を対象に、自伐型林業の考え方をもとに、山林所有者の方からの相談や、必要に応じた現地確認を行っています。
こんなお悩みはありませんか
・山を相続したものの、どこにあるのか十分に分からない
・長い間山に入っておらず、今どのような状態なのか分からない
・間伐などの手入れが必要なのか知りたい
・作業道を入れられる山なのか相談したい
・山の木を何かに活かしたい
・これから誰が山を管理していくのか不安がある
・子や孫へ引き継ぐ前に、今後の方向を考えておきたい
一つでも当てはまるものがあれば、まず山の状況を整理することから始めてみませんか。
まずは「今の山を知る」ことから
山林を持っていても、日常的に山へ入る機会がなければ、森林の状態を把握することは簡単ではありません。
特に人工林では、長い間手入れされていない場合、立木が過密になったり、林内に光が入りにくくなったりすることがあります。
一方で、すべての山ですぐに間伐や作業道整備が必要というわけではありません。
樹種や林齢、立木の密度、地形、水の流れ、過去の施業状況などを確認し、その山に合った管理方法を考えることが大切です。
「何をすればよいか分からない」という場合でも構いません。
山の場所や、分かる範囲の情報から一緒に整理していきます。
山の場所や状態がよく分からなくてもご相談いただけます
・山の場所が分かる資料しかない
・面積が正確に分からない
・長い間山に入っていない
・森林の状態が分からない
・まず話だけ聞いてみたい
そのような段階でも構いません。
まずはお問い合わせください。
山を長く管理する「自伐型林業」という方法

自伐型林業は、森林を一度に大きく伐って終わるのではなく、木を残しながら間伐を繰り返し、長い時間をかけて森林を育てていく林業です。
私たちは安芸太田町で、次の考え方を大切にしています。
・将来残したい木を見ながら、間伐を繰り返す
・地形や水の流れを読み、壊れにくい作業道をつくる
・小規模でも継続できる森林管理を行う
・伐った木をできるだけ活かす
・短期的な収益だけでなく、次の世代まで続く森林を考える
森林を「一度伐って終わり」にするのではなく、
道をつくり、木を育て、必要な木を伐り、その木を活かしながら、また森を育てていく。
私たちは、こうした循環を大切にしています。
私たちがお手伝いできること
山林についてのご相談
所有されている山林について、現在困っていることや、これからどうしたいかをお聞きします。
「管理したい」「活用したい」という明確な希望がなくても構いません。
まず現状を整理するところから始めます。
必要に応じた現地確認
山林の場所や所有関係を確認したうえで、必要に応じて現地を確認します。
森林の状態だけでなく、
・地形
・傾斜
・水の流れ
・立木の状態
・既設道路や搬出条件
・作業道をつくる場合の可能性
などを確認します。
管理の方向性を一緒に考える
現地の状態と山林所有者のご希望を踏まえ、
・当面は現状を見守る
・間伐を検討する
・作業道を整備する
・木材搬出を検討する
・継続的な森林管理を考える
など、その山に合った方向性を整理します。
山林の状況や所有条件などによっては、施業や作業道整備が難しい場合もあります。
長く管理できる森林を目指して
森林整備は、一度手を入れれば終わりではありません。
私たちが大切にしているのは、10年、20年、その先まで山を管理し続けられる状態をつくることです。
そのため、成長の良い木を残しながら間伐を繰り返す「長伐期多間伐」と、森林へ継続的に入るための「壊れにくい作業道」を組み合わせた森林管理に取り組んでいます。
無理に大きく伐るのではなく、森林の成長を見ながら少しずつ手を入れていく。
そうすることで、木を育てながら利用し、次の世代へ森林をつないでいくことを目指しています。
ご相談から今後の管理まで
① お問い合わせ
山の場所、面積、分かる範囲の状況やお困りごとをお知らせください。
資料がそろっていなくても構いません。
② 情報の確認
山林の場所や所有状況など、分かる範囲で情報を整理します。
③ 必要に応じて現地確認
森林の状態、地形、搬出条件、作業道整備の可能性などを確認します。
④ 今後の方向性を整理
所有者のご希望と森林の状態を踏まえ、管理や施業について考えられる選択肢を整理します。
⑤ 必要に応じて森林整備へ
条件が整えば、間伐、作業道整備、木材搬出など、継続的な森林管理につなげていきます。
※山林の場所、所有関係、森林の状態、地形、施業条件などによっては、ご希望に沿えない場合があります。
森林作業路の補助制度について
安芸太田町では、森林施業のための森林作業路の開設について、一定の条件を満たす場合に補助制度があります。
現在、町が公表している制度では、
幅員2.0m以上2.5m未満の場合
1m当たり1,500円、上限150万円
幅員2.5m以上3.0m未満の場合
1m当たり2,000円、上限200万円
となっています。
搬出間伐が計画されていることなどの要件があり、工事着手前の申請が必要です。
制度内容や予算状況は変更される場合がありますので、実際に利用する場合は安芸太田町役場の最新情報をご確認ください。
令和8年度についても、安芸太田町は小規模林業者への研修や作業路開設への支援を継続する方針を示しています。
よくあるご質問
Q. 山がかなり荒れていても相談できますか?
A. はい。まずは現況を確認し、どこから手をつけるべきかを整理するところから対応します。
Q. 小さな面積の山林でも相談できますか?
A. はい。面積だけで判断せず、場所や森林の状態などを確認します。
Q. 山の場所がよく分からなくても相談できますか?
A. はい。登記関係の資料、地番、地図など、お手元にある情報から確認できることを整理します。
Q. 作業道について相談できますか?
A. はい。ただし、作業道は単独で考えるのではなく、その後の間伐や木材搬出など、森林管理全体を踏まえて計画することが大切です。
地形、水の流れ、傾斜などを確認しながら検討します。
Q. 費用はどれぐらいかかりますか?
A. 山林の状態や作業内容によって大きく異なります。
また、森林作業路などについて安芸太田町の補助制度を利用できる場合があります。
まず森林の状態や希望される管理内容を確認したうえでご案内します。
Q. 広葉樹林でも相談できますか?
A. はい。自伐型林業による施業の中心は人工林ですが、広葉樹林についても山林管理や木材利用などのご相談をお受けしています。
まずは、今の山を知ることから
山林は、一つとして同じ状態ではありません。
すぐに何かをしなければならない山もあれば、今の状態を見守りながら将来を考えられる山もあります。
大切なのは、分からないままにしておくのではなく、一度自分の山について知ってみることです。
「この山をこれからどうしよう」
そう思ったときが、山と向き合うきっかけです。
安芸太田町で山林をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。